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2013年9月 2日 (月)

宮崎駿の引退に思う

私は、宮崎駿は実はそれほど好きでないので、ああもう引退か、と思うくらいである。

「風立ちぬ」は酷かった。

興行成績は良かったと言われているが、下記の通り決して良くはない。

魔女の宅急便 43億円
紅の豚 56億円
もののけ姫 193億円
千と千尋の神隠し 304億円
ハウルの動く城 196億円
崖の上のポニョ 155億円
風立ちぬ 80 億円 (8/26発表時)

「もののけ姫」のときに、ディズニーと提携して以来最低である。
最終成績でも、100億を下回るのではないか。


先日、読売新聞だかに書いてあったが、子供が来ない代わりにシニアに人気とのことである。
最後まで情報を出さないCM戦略が当たった、と。

提灯記事もいいところである。
"最後まで情報を出さないCM戦略が当たった" と言えるのは、映画を観にくるボリュームゾーンに向けての戦略が当たった場合に言えると思う。

むしろ、ボリュームゾーンを取りこぼしてしまったが、代わりにシニアが来てくれたから、まだなんとか保っている状態なのではないか?


ではシニアは本当に内容を理解してくれたのか?
私は、堀越二郎の空への夢に部分的に共感したり、結核の少女との短い恋に昔日のロマンスを思い浮かべたりして、ノスタルジーには浸ったが、内容までは理解しなかったと思う。

私には、「風立ちぬ」は夢に逃げてしまったがために、映画作品自体は評価しようがないと思えるのである。

いい作品に対してアレコレ言うのは野暮、なんていう人も言うけれども、そこをなんとか説明できるのが評論家であり、建設的な人々と考える。
そういう人々が、説明できない作品になってしまっていると思う。

いい作品に対してアレコレ言うのは野暮、というのは、いい考えに対してアレコレ言うのは野暮、という発想に繋がり、オカルトとか変な宗教、ひいてはファシズムなどの狂気に繋がると思う。
風立ちぬには、宮崎駿の危うさを非常に感じた。

紅の豚の、多くの飛行機が天に昇っていく辺りから、宮崎駿作品には独自宗教の要素が増えてきたと考えるが、風立ちぬで遂に、映画の側の岸から三途の河を渡り、宗教側の岸に達してしまったと思うのである。

宮崎駿はもう、辞めるしかなかったのだろう。

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コメント

大西はいまだに宮崎のアニメとか見てんのか。いつまでも大人になれないお子ちゃまだなあ。

>宮崎駿はもう、辞めるしかなかったのだろう。


彼は「コミー」だからな。最早、その考え方は時代遅れになっているんだよ。
やっと、本人がそれに気づいたってところだな。
あれだな。「才能の限界に本人が気づいた」と言う方が良いだろう。アニメ映画の監督だからな。

現在主流なのは『萌え系』だ。これに他ジャンルの作品が続いている。
魔法少女達の一人が"ミニミ分隊支援火器"などを持って、超常的な敵と戦う物語すら存在する。
これは米軍で現用中の自動火器だぞ。宮崎氏が付いていけなくなったのは当然だ。
(この機会にジブリ作品以外のアニメを観たらどうだ ? 大西君。
此処にリンクの有る支那の動画共有サイトにも有る筈だぞ。支那人は著作権を気にせず載せてしまうから。)

ってか、私が過去コメで引用していた「未来少年コナン」の内容を知らないとはどういう事だ ?
この作品は宮崎駿氏の監督作品なのだぞ ? 君のアニメ視聴の偏りすぎにも程が有るぜ。
ジブリ名義でなくとも彼の監督作品は複数有るからな。ちょっとは考え変えろ。


>紅の豚の、多くの飛行機が天に昇っていく辺りから、宮崎駿作品には独自宗教の要素が増えてきたと考えるが、
>風立ちぬで遂に、映画の側の岸から三途の河を渡り、宗教側の岸に達してしまったと思うのである。


いいや。紅の豚におけるあのシーンは宮崎氏が日本人と言うか、多神教の考え方を持つ人だと言う証明なんだ。
日本の神道には、「付喪神(つくもがみ)」と言う"長く愛用された物品に取り憑く霊的存在"の考え方が有る。
「~供養」と言うのを知らないか ?

飛行機-と言うか、あの話では軍用機だが-にだってこれが宿ると彼は考え、作品に反映しているだけなんだよ。
撃墜され、パイロットとともに喪われた軍用機達の姿を反映している。

また、北欧神話の要素も入っているだろう。死力を尽くして戦い、英雄的な戦死を遂げた古代北欧の戦士達は、
天界に有ると言う「バルハラ(ヴァルハラ・ワルハラ・ワルハル)宮殿」に、
「ワルキューレ(戦乙女)」に導かれて、主神オーディンの妻フレイヤが操る猫の引く馬車に乗せられ、行くと信じられていた。

これは北欧神話で言う神の国"アスガルド"にある靖国神社みたいなものだと思うと解り易い。

紅の豚は舞台がイタリアなので、彼はこれも入れたんだろうね。
その位の事、解っていて当然じゃないのか ? 大西秀宜よ。

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