コレ
http://onicchan.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-1107.html#comment-114263140
回答ありがとうございます。
いきなりは回答できないような事を聞いてしまって申し訳ありません。
ただ、大西さんは、知見のある方を再雇用し、
行き過ぎたシステム化を防ごうとしているので
何らかの基準(システム化してはいけない基準)を
お持ちかと考えたまでです。
何か基準はないでしょうか。
システム化していけない基準というのはないよ。
システム化して、それだけならば安全性を高めていいことのはずやのに、合わせて人減らしをして、安全性が下がるのが問題やねん。
だってそもそもシステム化される前だって、絶対安全というのはない。
私が日立製作所に勤める頃だって、どうしてシステム化するか?というと、安全性を高めるためであって、人減らしはしない、と言われとった。
けど実態は違う。かつては2人いた運転士が減らされたり、人減らしがガンガンされてきた。
もちろん、いまのままがいちばんいいなんて言い切れんし、いっくらマルクス主義者だってパソコンを喜んで買って、そのパソコンを修理に出すことなく捨てたりしとる現実があるわけやから、私もどう整理したらええかはコレといった答えは正直ない。
パソコンができるのを正として、世界の人口が一定とすると、新しいモノに関わる人口が増えて、そのぶん、古いモノに関わる人口は相対的に減るから、その配分は検討せなアカン。
ただ、ではなにが問題かというと、その配分を検討しとるのが、権力者であり、カネを動かせる人間の側である、ココが問題やねん。
そこで、本来みんなで考えるべきところ、儲かるモノは重要視して、その代わりに安全は軽視する、みたいなことが起きてまう。
民主主義というのは、ココを、大勢の思う通りにしましょうという概念なんやけど、実際はたとえば雇用関係があって、「言うこと聞かんヤツは雇わん!」とか権力者が言うて、みんな権力者の思う通りに動くから、けっきょく民主主義ではなくなっとる。
ココをなんとかせなアカン。
また、システム化は最近の人手不足を
補う物でもあります。
大西さんはキオスクが次々に閉店しているのを
ご存じでしょうか。
近年の人手不足は危機的な状況で、
システム化しないと列車の運行に支障をきたす可能性もあります。
私が上で挙げたとおり、旧来のシステムに割ける人数が減るというのは、あり得る問題や。
けれども、いま顕在化している人手不足は、そんなところに真の原因があるとは私は思ってない。
人手不足は、賃金が低いから、みんなこんな仕事はやりたくないと言うとるから人手が集まらんだけで、相応の賃金を出せば人手は賄える。
どうして相応の賃金が出せんかというと、原発労働者なんか見たらわかるけれども、原発に関わる高い手当てが本来支給されとるはずなんやけど、何次もの下請け会社を経る中でかすめ取られて、実際に働く者がほとんど給料を得られてない。
そういう、途中でかすめ取る下請け会社みたいな存在を、全部撲滅する、それだけでもだいぶ人手不足は解消される。
途中でかすめ取る下請け会社にだって、そこに経理部とか営業部とかいるはずで、人手不足のウラには、なくてもいい仕事に支払われとるカネがいっぱいある。
それをマルクス主義では”搾取”と言うとるんやけど、”搾取”の具体的構造をあまり説明することなく、「”搾取”は自分らが実感できないものなんだ!」とか一方的に言うとるのもアカン。
自分らが実感できないもの、と自分らが思うとるかもワカランけれども、それを実感しなければ、具体的な闘いになんてできっこないやんなあ。
あと、キヨスクが閉店しているのは、そのウラにはコンビニの大量出店があるやろ。
そんで、そんなたくさんあるコンビニの全部が人手不足と言うとるわけやけれども、そもそもキヨスクとコンビニと、コンビニだって、セブンイレブンとファミマとローソンと、JR東日本でいうとニューデイズと、そんなたくさん店舗要るんだっけ?ということがあるよなあ。
儲かるからって、ひとつの業種にみんなたむろし過ぎていて、鉄道みたいな他の重要な業種はほったらかし、という状況もある。
日本政府が税金で優遇したりしとるのかなあ。そこはワカランけど。
あと、JR北海道のように、列車の運行に支障をきたしてはいるけれども、システム化したからどうなるという問題ではないところがあるよなあ。
機械化したって、それを導入できるカネがないとどうにもないんやから。
てかJR東日本の経営計画で、ヒトが手を使わずとも、機械が勝手に保線するようなイメージを出しているけれども、そんなのがホンマに可能ならば、日本政府がそんな機械を率先して導入して、貧乏な鉄道会社に貸し出したら済むよなあ。
それを日本政府がしないということは、やっぱ機械化でどうにかなるような問題ではないということや。
私なんか、目先のシステム化ではなくて、国土交通政策という、大きなシステムの枠組みを見直さねばどうにもならんと思うとる。
少子化が原因とはいえ、当面はシステム化による
省力化が避けて通れないのですが、
大西さんはこの問題にどう対処すればいいと
思いますか?
いや全く違う。
どうして少子化しとるのか?
人間が好き好んで少子化を選んどるわけちゃうやろ?
これまでの世の中よりも、賃金が安くて、将来まで夫婦2人で子供ももうけて生きてける保証がないから、少子化が進んどるねん。
それはけっきょく、必要以上に省力化されたから、賃金が安くなってもたという構造に起因する。
私はジーメンスのあるドイツで亡命生活を1年強しとったけど、複線非電化路線やのに、腕木式信号機に、踏切はヒトが手動でキコキコ上げたり下ろしたりしとるのを見た。
いっくら機械化は可能でも、雇用を守るために機械化しないという選択肢があるんやと思った。
ドイツは”ハルツ改革”が問題と言われるし、日本よりも先に少子化しとるとも言われとるけれども、部分的に見たら日本も学ぶべきところがある。
なお、今から40歳以上を再雇用するわけには
いかないのも周知の通りです。
投稿: 須金 | 2017年1月30日 (月) 14時53分
いや、なんで?
もちろん、生涯を1つの会社で過ごせるようにしたほうが、そのヒトのキャリア形成上はいいし、そういう意味では再雇用にばかり目を向けていては、確かに雇用の流動化を促進してしまい、より少子化に進むと私は考えるけれども、
それでも、じゃあ1回2回失敗したヒトに再チャレンジの道を閉ざすかというと、そうでもないと思うなあ。
あなたはどうして40歳以上を再雇用するのはダメと言うとるわけ?
こういうところでちっちゃいニュアンスの違いも埋めてく努力をせな、なにが問題なのか見えてこんし、人々のココロに伝わらん。
学校の授業とか講演とかでもそうで、誰もが当然過ぎて質問するのも恥ずかしい、という空気のときに、
「”周知の通り”と言われますが、どうしてですか?」
みたいに言ったら、そこからハッとしてみんなが集中する、なんてことよくあるやろ。
だから、下手に議論を進めるよりも、前提条件を明確にしたほうが、実は議論が進むなんてことも往々にしてある。
中核派はまだまだそこがわかって伝えられるヒトがいなくて、なんとかしたいとも思うとる。
まあ中核派だけじゃなくて、世の中の学会とかなんとかも全部、前提条件があいまいなまま議論を進めて、それについてさも知ったかのようにして言い合って、実は誰もその真意を知らんことって往々にしてあるんやけど。
けど、だからこそ、前提条件を明確にするという土台に目を向け直すことが(別の言い方でいうと、数学的帰納法のn=1のときの証明をすることが)、革命において最も大事と私は考える。
私は、幸か不幸か、”基礎工学部”という、一見工学部よりもカンタンそうなナンチャッテ学部しか受からんかったから、逆に”基礎”ってなんなんやろ?と考えることができたともいえる。
一般人は、中核派も含めて、基礎を軽視し過ぎるねん。
基礎を重要視したら革命なんて起こせるって。
私が革命において重要視しとる共振だって、ビルの基礎から振れることやからな。
暴力革命でいっくらビルを爆発させても、ビルの基礎は動かんねんかならな。
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